【日野市】京王百草園。早春の梅の園を歩きました。

 

地球温暖化のせいでしょうか、すっかりと春夏秋冬の風情がなくなりましたね。今年も暖冬、梅の開花も早く、今年は満開を見逃してしまいました。ここ京王百草園でも疫病の感染予防で「梅まつり」のイベントが中止になりました。

静かな園内には、梅の木が黙って咲いていました。。

お地蔵さまのお出迎えです。

江戸時代からの名園、京王百草園とは?

百草園は享保年間(1716年~)頃から、江戸近郊の名所として広く紹介され、以来、庶民に愛され続けて来ました。園内には若山牧水の長男の設計の歌碑、松尾芭蕉の句碑などが水仙の群生のなかに隠れ佇んでいます。今もなお多くの人たちの憩いの場所です。






自然豊かな多摩丘陵の一角に在るこのささやかな庭園は、徳川信康を追悼するために再建された松連寺跡の名残の庭園です。
1957年からは京王電鉄の所有になり正式名称は京王百草園となりました。

園内にある梅の古木『寿昌梅』じゅしょうばい、は小田原城主大久保候の室であった寿昌院自ら植樹したと言われています。ロマンです。
梅の樹の寿命は100年といわれ、巨木になりにくい樹なのですが、ロマンなら別ですね。

休憩場所もあり、軽食もありました。

葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さずの石碑
この石は以前園内の土中から出たもので、本来は寺の入口にあり「不詳葷酒入山門」という文字が彫られていたと思われます。これは、葱などの臭いのある野菜、酒を口にした者は寺内に立ち入り出来ないという意味ですが、不許の文字は以前から割れており、現在はありません。(京王百草園)

何かあったのでしょうか、お江戸の粋な集団が大騒ぎをしていた場所なんでしょうか。
いろいろと憶測してしまいますね。今も昔もそんなに変わらないのですね。

「桜の樹を切る阿呆。梅の樹を切らない阿呆」

最近、日野市のグリーンベルトの桜並木のコンパクト化に深くこころ痛めてしまい、樹木と人との共存について考え込んでいました。

<保存版>日野市桜の名所「旭ヶ丘グリーンベルト

私は、何か答えがあるのかと、住宅街にある樹木について考えながら歩いています。

四季の花、樹木に彩られる園内。百草園花カレンダー

花カレンダー
1月 日本水仙・ロウバイ・早咲き梅
2月 梅・福寿草・寒咲アヤメ・椿
3月 遅咲き梅・白木蓮・ボケ・サンシュユ
4月 ミツバツツジ・カタクリ・シャクヤク・桜草・ツツジ
5月 藤・シャクナゲ・ボタン・サツキ
6月 各種アジサイ群
7月 ノウゼンカズラ・スイレン
8月 百日草
9月 萩・金木犀・曼珠沙華
10月 ホトトギス・吉祥草
11月 紅葉
12月 紅葉・山茶花

京王百草園内の藤棚
園内の藤棚です。見ごろを逃さないようにしたいです

今回は“梅まつり”が開催予定でした。中止になりましたが、なんとも言い難い梅の花の香、静かな木々の佇まいにうるっとしました。
梅の名所としても名高い園内には約800本もの梅の木が植えられています。

このご時世(2020年コロナウイルス)でイベントは中止という事。ひっそりと静まりかえった園内に、梅が黙って咲いていました。
急な山道を転ばないように散策しました。あえて書きませんが園の入口までの坂道もかなりのものでした。途中であきらめて降りようとするご婦人もいらっしゃいました。
しっかり体力をつけてからお出かけされる事をおすすめします。
私は、二日後にくる筋肉痛の事をぼんやり考えてしまいました。

京王百草園の見晴台から見える東京スカイツリーこの日は快晴で、見晴台からかつてのお江戸のビル街とスカイツリーが見えました。ご褒美ですね。

京王百草園は広く利用されています。

「松連庵」しょうれんあん「三礫庵」さんれきあん
本格的な和の施設を貸し出ししています。

たとえば、

茶会・歌会・朗読会・作品展や展示会。茶道・華道・着付けのサークル活動にさらには、コスプレの撮影など趣味の集りに。

ご利用受付: 使用日3カ月前~
茶室使用料金 :14.000円
ドラマ・CM撮影・スチール撮影可 :1時間12.000円
実績: 火曜サスペンス劇場、趣味の園芸。CM,雑誌等

あなどれません。京王百草園の近隣のお庭

白紅梅、一本の梅の木に白と紅の花が咲いています。この木は人が手を加えたものです。
実に手の込んだお仕事です。しばし見とれてしまいました。

鮮やかに黄色く咲くミモザ(アカシア)なんとも不思議な美しい花木です。

百草園近隣の住宅街には梅の木を植えているお庭が多いような気がします。
きのせいでしょうか。

次回は6月、アジサイを見に、高幡不動とあわせて訪れようと思います。

京王百草園の詳細について

  • 【京王百草園】
  • 住所:〒191-0033東京都日野市百草560
  • 電話:042-591-3478
  • 営業時間:9:00~17:00(11,12月は16:30)
  • 定休日:水曜日(祝日の場合翌日)
  • 入場料:大人/300円 子ども/100円
  • アクセス:京王線百草園駅徒歩10分
  • ペット:不可
    HP: https://www.keio-mogusaen.jp/index.html
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金子 美紀

1957年4月18日生まれ。 アポインターをしています。ネット応募の方を宅配センターまでご案内する仕事です。 電話や、メールの向こう側にいる方がヤクルトレディの第一歩を踏み出すためのお手伝いをしています。 趣味はカメラと神社仏閣仏像。ネイティブな物にとても惹かれます。 反面、最近はエクセルの関数にはまっています。 夢は世界を旅する写真家です。

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